Scratchでどっちが広いかをカンタンにはかるには

• 最小[さいしょう]単位[たんい]ってなに？
• Scratchで大きさをはかってみる
• どっちが広いかくらべてみよう
• さいごに

最小[さいしょう]単位[たんい]ってなに？

最小[さいしょう]単位[たんい]とは、この、ちいさい■のことです。
これをならべていって、たくさん■があるほうが、広いってことですね。

■が小さければ小さいほど、正確[せいかく]な広さをはかることができます。

たとえば、方眼紙[ほうがんし]に好[す]きなカタチを描[えが]いて
そのカタチにそって、方眼紙[ほうがんし]のマス目をぬりつぶしてみてください。
ぬりつぶしたマス目が多い方が、広いということですね。

Scratchで大きさをはかってみる

さて、Scratchの最小[さいしょう]単位[たんい]ってなんでしょうか？
アクションゲームを作ったことがある人ならわかると思いますが
Scratchの画面サイズは「ヨコ480 × タテ360」で作られています。

この480というのが、ヨコ方向に、小さい■が480個[こ]並[なら]んでいる状態[じょうたい]ということです。
タテ360は、タテ方向に小さい■が360個[こ]並[なら]んでいます。

つまり480×360=172800個[こ]の■でScratchの画面を表すことができます。

この ■のことを「ピクセル」とよびます。
ドット絵の最小[さいしょう]単位[たんい]もこのピクセルです。
ヨコ480pxと書いてあったら横向きに480ピクセルあるということです。

さて、Scratchの最小[さいしょう]単位[たんい]がわかったら、さっそくこれをつかって
ネコの大きさをはかってみましょう。



まずは、Scratchの最小[さいしょう]単位[たんい]「１×１ピクセル」の■をつくりましょう。
はかり用のスプライトをつくって、コスチュームから
ビットマップモードで、ペンツールをつかって点をうちます。


点ができたら、つぎはスクリプトを組んでみましょう。

まず、「その他[ほか]」のカテゴリから「ブロックを作る」
をクリックします。


定義[ていぎ]ブロックの名前は好[す]きな名前をつけます。

そして、「▼オプション」から
「画面を再描画[さいびょうが]せずに実行する」にチェックを入れて
OKボタンを押[お]しましょう。

この機能[きのう]を使うと、定義[ていぎ]ブロックでの処理[しょり]が終わるまでは
画面がリフレッシュされなくなり
コンピュータがすばやくプログラムを実行することができます。


（画像[がぞう]をクリックで拡大[かくだい]できます）

定義[ていぎ]ブロックをつくったら、そこに、上の図のように
プログラムを組んでみましょう。

「ｘ」「ｙ」「ネコのひろさ」の値[あたい]をいれておく変数[へんすう]も作りましょう。

ヨコ向きに480回・タテ向きに360回くり返しながら
ｘ座標[ざひょう]とｙ座標[ざひょう]を１ピクセルずつ変[か]えていくプログラムです。

１ピクセル動かすごとに、点がネコに触[ふ]れているかを確認[かくにん]して
触[ふ]れていたら、「ネコのひろさ」をプラス１します。

これを（480×360＝172800）回繰[く]り返[かえ]すと
ステージをすべて検索[けんさく]することができ、
ネコに触[ふ]れた回数がネコの広さということになります。




ちゃんとはかれるか、試[ため]してみましょう。
ネコのスクリプトにこんなふうにブロックを組み合わせて
ネコをクリックしてみましょう。


ネコは、■が4876個[こ]ぶんの広さということがわかりました！

どっちが広いかくらべてみよう

では、ネコとギガどちらのほうが広いか比[くら]べてみましょう。




さきほどの「はかり」のスクリプトに
ギガの広さもはかれるように、「もしギガに触[ふ]れたら、ギガの広さを+1する」
というプログラムを追加[ついか]します。

はじめに、ギガの広さ変数[へんすう]をリセットしておくのも忘[わす]れずに。




ネコのスクリプトはこんな感じにしました。

これで実行してみましょう。
ネコをクリックすると・・・


こんな結果[けっか]になりました。ギガちゃんのほうが顔が大きいので
全体的[ぜんたいてき]にも広かったようです。

↑のように、スライダーをつけておいて
スクリプトにこんなふうに追加[ついか]すれば

ネコのサイズをスライダーで変化[へんか]させることもできます。
ギガちゃんの場合は、「大きさをギガのサイズ％にする」でできますね。

スライダーで大きさを調節[ちょうせつ]したあと
広さを予想して比[くら]べてみるのもいいですね。

さいごに

今回は、小学校の算数で使えるようなプロジェクトを作ってみたいな～と思って
作ってみたんですがどうだったでしょうか？

算数とプログラミングは、わりと相性[あいしょう]がいいので
授業[じゅぎょう]でも「これプログラムでやるとどんなふうになるかな？」なんて
考えながらやると面白[おもしろ]いかもしれませんね。