クルクルアート

いまScratchのSDSでは「10 Squares 」という
10個の四角をつかったプロジェクトを作ろう!というのをやっています。

今回紹介するのは、10個の四角をクルクルまわして
カンタンにアート作品を作ることができるプロジェクトです。

初心者向け…にみえますが
クローンとローカル変数を使った複合技も紹介しています。


↓↓続きを読む↓↓ をご覧ください 
 

クルクルまわしてScratchで簡単[かんたん]アートをつくろう


まずはクルクルまわしてみよう

参考[さんこう]にするプロジェクト

今回参考[さんこう]にするプロジェクトはこちら
10 Squares
WS0743

 
このプロジェクトを動かしてみると、10[]の四角がくるくる回って
おもしろい形になっていますね。

「中を見る」ボタンを[]して中を見てみましょう。

WS0745

みためから、複雑[ふくざつ]なプログラムを想像[そうぞう]した人もいるかもしれませんが
ひとつのスプライトにかかれているプログラムは、たったこれだけです。

しかも、大きさを[]えるプログラムがいらないなら

WS0746
これだけでOKです !

10[]のスプライトを組み合わせてクルクルさせよう

このプロジェクトでは、10[]のスプライトの回るスピードや大きさを
少しずつずらすことで、キレイな模様[もよう]を作りだしています。 

角度と大きさ

小さい四角は、まわすスピードをはやくして
大きい四角になるほど、まわすスピードをゆっくりにしています。

今回は四角ですが、いろんなかたちのコスチュームを使って
キレイな模様[もよう]を作ってみて下さいね。



クローンを使ってシンプルに!


スプライト多すぎてめんどくさい![

それにしても、スプライトが多すぎて、いちいち数値[すうち][]えていくのは
めんどうですよね。

そんなときは、クローンを使ってスプライトを1つにしてしまいましょう。

こちらに、クローン用のサンプルプロジェクトを用意しました。
https://scratch.mit.edu/projects/133859648/
WS0744


プロジェクトのなかみをみてみましょう。

WS0749

プロジェクトの中に「クローンサンプル」というスプライトが追加[ついか]されていますね。
つかうのはこのスプライトだけです。

では、いっしょに1から作ってみましょう。
あたらしいスプライトに[]きなコスチュームを[えが]いて用意してみてください。

コスチュームができたら、まずは下のようにプログラムします。

WS0752

[はた]がクリックされたときのプログラムです。

クローンの数を数えるために、count(カウント)変数[へんすう]を用意します。
変数名[へんすうめい][]きな名前でOK)

変数[へんすう]を作る時は「このスプライトのみ」にチェックをいれておきましょう。


WS0755

準備[じゅんび]ができたら、自分自身のクローンを10[]作りましょう。

「10回[][かえ]す」を使って、中にクローンを作るブロックを入れます。
このとき、いま何個[なんこ]目のクローンなのかが分かるように
「count」変数[へんすう]を1ずつ[]えておきましょう。
1回目のクローンのときは変数[へんすう]は0、2回目は1…というように[]えていきます。

重なりがわかりやすいように色や大きさもちょっとずつ[]えましょう。
このへんの数字はアレンジしてみて下さい。


WS0756

さいごに、「クローンされたとき」のプログラムをしましょう。
クローンされたらクルクル回るようにしたいので
「ずっと○[]回す」を使ってまわします。

まわす速さは、クローンによって[ちが]うので
count変数[へんすう]を使って速さを[]えましょう。

なぜ変数[へんすう]をつかうの?

クローンは「クローンされたときの状態[じょうたい]のコピー」が作られます。
ですので、いちばんはじめにクローンされたものは
「count変数[へんすう]が0」の状態[じょうたい]のクローンということになります。

さっき変数[へんすう]を作る時に「このスプライトのみ」にしましたね。
このスプライトのみにしておくと、クローンを作ったときに
スプライトが持っている変数[へんすう]一緒[いっしょ]にクローンされます。

ですので、1回目のクローンが持っている変数[へんすう]は0
2回目のクローンが持っている変数[へんすう]は1
3回目のクローンが持っている変数[へんすう]は2…
ということになります。


<ruby><rb>変数</rb><rp>[</rp><rt>へんすう</rt><rp>]</rp></ruby>のせつめい

こんな感じで、何個[なんこ]目のクローンだから何度回す…というのが
変数[へんすう][]えられるようになります。

10[]のスプライトそれぞれに数字を入れていくよりも
速く、計算ミスなく、一度にできるのがクローンのいいところですね。

余談[よだん]ですが、
「すべてのスプライト用」の変数[へんすう]のことを「パブリック変数[へんすう]
「このスプライトのみ」の変数[へんすう]のことを「ローカル変数[へんすう]
という言いかたをしたりします。


これで、クローンでクルクルまわすアートの完成[かんせい]です!

さいごに

ふつうのクローンはみんな使ったことがあるけれど
ローカル変数[へんすう]との複合[ふくごう][わざ]はあまり知られていないので、紹介[しょうかい]してみました。

ローカル変数[へんすう]を使うと、たとえばシューティングの[てき]沢山[たくさん]出したくて
それぞれにパラメータをもたせたい時なんかに便利[べんり]ですね。

ぜひ活用してみて下さい。