madeinscratch

みなさん「メイドインワリオ」っていうゲームはご存知[ぞんじ]ですか?
5秒でできる「プチゲーム」がたくさん入っているゲームで
シンプルなのに5秒という[しば]りが[]いていて
とってもドキドキするゲームです。

今回は、そんな5秒間でできるゲームを作ってみよう!
という内容[ないよう]です。

5秒なので、クソゲーとか[りょう]ゲーとか考えずに
気楽に作ることができますし
内容[ないよう]がカンタンなので、プログラムも短くてすみますよ

初心者[しょしんしゃ]にもおススメなので
親子で一緒[いっしょ]にプログラムしてみてくださいね!

それでは作り方を紹介[しょうかい]します


↓↓[つづ]きを読む↓↓をご[らん]ください 
 


5秒でクリアせよ!メイドインスクラッチ



このゲームのサンプルはこちら

ゲームの作り方

ゲームの流れをイメージしてみよう

ゲームを作ったことのない人は、まずどこから手を[]けていいのかわからない…
という人も多いと思います。

でもメイドインスクラッチはなにしろ5秒ですから
なにかひとつアクションがあればもうゲームになってしまいます。

今回は「ネコにリンゴを食べさせる」ゲームをサンプルに作ってみましょう。



まずはゲームの完成[かんせい][けい]をイメージします。
だいたいのイメージなのでテキトーでいいです。

madeinscratch

こんなふうに、リンゴがでてきて、
ネコにドラッグしたらOK!みたいにできたらいいですよね。


イメージを文章にしてみよう

ゲーム作りになれてきたら、書かなくても自然[しぜん]に作れるのですが
最初[さいしょ]は書いたほうがわかりやすいですね。

さっきのイメージを文章にします。
まずはシーンをわけましょう。

1:タイトル画面
2:せつめい画面
2:ゲーム画面
3:クリア(しっぱい)画面

シーンはこの4つですね。

ここに、どうやったらシーンが進んでいくかを考えます。

<ruby><rb>設計図</rb><rp>[</rp><rt>せっけいず</rt><rp>]</rp></ruby>

1:タイトル画面(クリックしたら次へ)
2:せつめい画面(1秒すぎたら次へ)
2:ゲーム画面(5秒すぎたら次へ)
3:クリア(しっぱい)画面

こんな感じですね!


パーツを用意しよう

ゲームのイメージが[かた]まったら、キャラを準備[じゅんび]しましょう。

WS1264

ネコ・リンゴ・説明[せつめい]用のスプライトの3つがあればいいですね。
説明[せつめい]用のスプライトのなかに
さっき考えた、シーンに使うテロップを用意します。

1:タイトル画面
2:せつめい画面
3:しっぱいの画面
4:せいこうの画面

この4つですね。Scratchのお絵描[えか]きツールを使って[えが]きましょう。
せつめい画面は1秒しか出さないので、シンプルに!

もうこれで、8[わり]完成[かんせい]です。
あとはプログラムするだけです。やっていきましょう!


設計図[せっけいず]をもとにプログラムしていこう

ゲームの流れ通りに作ってみよう

どこから作りはじめてもいいですが、さっき考えたゲームの流れにそって
プログラムしてみましょう。

はじめはタイトル画面なので、テロップ用のスプライトにプログラムします。
WS1265
こんな感じです。
ネコとかリンゴとかが見えないように「前に出す」で
タイトル画面を一番前に持ってきましょう。

これでタイトル画面は完成[かんせい]です。

クリックしたら次に進むようにしよう

つぎに「せつめい画面」を出しましょう。
タイトル画面をクリックすると出てくるんでしたよね。

WS1266

この「クリックされるまで待つ」のブロックは
定義[ていぎ]ブロックでつくってあります。

作ってみましょう。
WS1267
「その[ほか]」から「ブロックを作る」を[]すだけです。

ブロックの名前を[]けると、上のように
定義[ていぎ]」というおおきなブロックが[あらわ]れますので
「マウスが[]されたではないまでまつ→マウスが[]されたまで待つ」を
組み合わせてみましょう。


この定義[ていぎ]ブロックを使うと、
さっき組み合わせたプログラムが実行されます。
WS1268

どっちを使っても同じプログラムになるので
[]きな方を使ってみてください。

なんで「マウスが[]されたではないまで待つ」を入れるのか?というと
「はたをクリックされたときにマウスが[]されているから」です

このブロックを入れていないと、タイトル画面から
いきなりせつめい画面になってしまうので、このプログラムが入っています。

じつはこのプログラムはいろんなところで使うので
こんなふうに定義[ていぎ]ブロックにしていつでも使えるようにしてあるのです。


5秒でゲームが終わるようにしよう

きのこたけのこでも使いましたが
○秒でゲームが終わるようにするときに使うのが
WS1257

カンタンタイマーメソッド!
でしたよね。

今回もこれを使います。今回は5秒なので
「タイマー>5までまつ」にしましょう。

WS1269

ほかのスプライトに、ゲームの始まりと終わりをお知らせしたいので
メッセージを使って「ゲームスタート」と「ゲームおわり」を送ります。


ゲーム部分をつくっていこう

ゲーム部分を[くわ]しく考えよう

タイトル・説明[せつめい]ができたので、ゲーム部分を作っていきましょう。
ネコにリンゴを食べさせるにはどうすればいいでしょうか。

1:リンゴを5[]用意する(画面の右側[みぎがわ]に)
2:リンゴをドラッグできるようにする
3:リンゴを食べたら消えるようにする
4:リンゴを5つ食べたかどうかを調べる

こんな感じで、リンゴの仕事を細かく考えます。

クローンでリンゴを用意しよう

ではリンゴを5[]用意してみましょう。
WS1270

[]のリンゴを5[]にするには「クローン」を使います。

はたがクリックされたときは[かく]しておき
ゲームが始まったらクローンを作ります。

このとき、画面の右がわにだけ出てきてほしいので
「ランダム」でx座標[ざひょう](横方向の場所)を1から240にします。
(xプラスが右がわ、マイナスが左がわ)

座標[ざひょう](タテ方向の場所)も、あまり画面のすみっこだと
ドラッグしにくいので-100から100くらいにしておきます。

WS1271

このままだと、表示[ひょうじ]されないので
クローンされたら表示[ひょうじ]するようにしましょう。

これで1:リンゴを5[]用意する(画面の右側[みぎがわ]に)はクリアですね。

ドラッグできるようにしよう

つぎにリンゴをドラッグできるようにしましょう。
WS1272

スプライトリストのなかからリンゴをえらび
「i」のボタンをクリックしてみましょう。

WS1273
すると、リンゴのスプライトの情報[じょうほう]があらわれます。
「プレイヤーでドラッグできるか」の項目[こうもく]がありますね。
ここにチェックをいれましょう。

▲ボタンを[]すと元の画面にもどります。

これで2:リンゴをドラッグできるようにするもクリアですね。

リンゴを食べたら消えるようにしよう

ネコにリンゴがさわったら消えるようにしてみましょう。

WS1274

クローンされたとき、表示[ひょうじ]する
の下にこんなふうにプログラムしてみましょう。

条件[じょうけん]追加[ついか]するので「もし」ブロックでもいいですが
今回は「ネコに[]れたまで待つ」を使ってみましょう。

ネコに[さわ]ったあとは、クローンを削除[さくじょ]します。

これで、それぞれのリンゴクローンは
みんなネコに[さわ]るのを待っている状態[じょうたい]になりました。

はたをクリックして、リンゴをネコにドラッグしたら
消えるようになったかどうか、確認[かくにん]してみましょう。

3:リンゴを食べたら消えるようにするが完成[かんせい]しました。


リンゴを何個[なんこ]食べたかわかるようにしよう

リンゴ5[]食べたらクリア!なので
リンゴを何個[なんこ]食べたかわかるようにしましょう。

まず、リンゴを食べた数を保存[ほぞん]しておく「変数[へんすう]」を作ります。

WS1275

「データ」カテゴリの
変数[へんすう]を作る」ボタンを[]すと、変数[へんすう]を作ることができます。

「ゲームスタート」のときはリンゴを食べていないので
変数[へんすう]の中身を「0」にしておきます。

ネコに[さわ]ったら、リンゴを食べたということなので
変数[へんすう]をプラス1します。

これでリンゴを何個[なんこ]食べたかわかるようになりました。


ゲームクリアできるようにしよう

クリアか失敗[しっぱい]かはんていできるようにしよう

5秒たってゲームが終わったら、失敗[しっぱい]成功[せいこう]かを判定[はんてい]して
テロップが出るようにしましょう。
WS1276

テロップのスプライトに
ゲームが終わったときのプログラムをします。

変数[へんすう]の中身が4以上[いじょう]だったら(5なら)
リンゴ5[]食べられたのでクリア!

そうじゃないときはリンゴを5[]食べられていないので
「しっぱい」のコスチュームにします。

どちらかのコスチュームにしたら
「前に出す」と「表示[ひょうじ]する」で画面全体にテロップが[あらわ]れるようにしましょう。

これで、ゲームは完成[かんせい]です!
ためしに遊んでみて、ギリギリ5秒でクリアできるくらいの[むずか]しさに
なるように調整してみるといいですね。

アレンジしてみよう!

ゲームがちゃんと動くようになったら
コスチュームをかえたりして、よりゲームっぽくなるように工夫[くふう]しましょう。

WS1277

かわいいキャラクターや、音を追加[ついか]すると
よりゲームっぽくなるので[ため]してみて下さい。

キャラや音を追加[ついか]したゲームはこちら
WS1278

こちらはちゃんと主人公にもコスチュームを追加[ついか]して
リンゴを食べるとパクっとなるようにしてみました。

曲は「DOVA-SYNDROME」というフリーBGMサイトのものを使用
イラストは「freepik.com」のものを使用しました。


さいごに

どうでしたか?
今回はプチゲームということでかなりお手軽に作れる題材[だいざい]にしてみました。
親子プログラミングでも楽しめると思いますので
ぜひお[うち]挑戦[ちょうせん]してみてください。

ゲーム作りたいけど何していいかわかんない
みたいな人はけっこういるんですが
こんなふうにプチゲームからどんどんアレンジしていくというのも
ひとつの方法[ほうほう]だと思います。

プチゲームをたくさん作っていくと
ゲーム作りのコツがだんだんつかめてくるので
考えるよりまずコード!いろんなプログラムを組んでいきましょう


みんなが作ったプチゲームをつなげて、ひとつのゲームにする・・・
みたいなことをやってみたいなーと思っているので
もし自分のアイデアで作ってみたよ!っていうのがあったら
ぜひ教えてくださいね!