今回紹介するのはDodgerという隕石をよけまくるゲーム

http://scratch.mit.edu/projects/37945634/
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ゲームスタートすると、隕石が次々と降ってきて
矢印キーでDodger君をあやつり、隕石をよけるだけの
シンプルなゲームですが、画像もキレイで演出も考えてあり
いわゆる「ハマるゲーム」に仕上げています。

では、「中を見る」でスクリプトを見ていきましょう

まずは隕石をふらせよう

このアステロイドとかかれたスプライトが隕石です
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ゲームをしていると、いくつもコスチュームがあるように見えますが
じつはコスチュームはひとつだけ。
大きさを2種類にわけ、画像を回転させることで
ちがう見た目にみせているんです。

そのスクリプトがこちら
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x座標をランダムに表示して
大きさを1倍か2倍かランダムで決めます。
「The Thing(プレイヤーのキャラクター)」に向けたあと
そこからランダムですこしブレさせます

あとは、地面につくか、画面外にでるか、ゲームが終わるか の条件で
ずっと下まで動かし続けます。
大きさによって動くスピードがかわるように
(大きさ/100)*7にしていますね。
このかける部分をかえると隕石のスピードが変更できます。

地面にあたったときの演出

細かい演出はゲームをより面白く見せることができます。
とてもカンタンですから、ぜひあなたのゲームにも取り入れてみて下さい。

このゲームでは「シェイク」を使っています。
攻撃を受けたときやモノがぶつかったときに
画面やモノが「ゆれる」効果のことを「シェイク」といいます。
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隕石が落ちてくるブロックのあとに
(隕石が落ちるブロックが終わったということは、地面に到達したということですね)
隕石の大きさにあわせて「Shake(シェイク)」のメッセージを送っています。 

この「シェイク」のメッセージを受け取っているのが
「Ground(地面)」のスプライトです。 
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ブルッと震わせるために y座標をすこしだけ変えています
0.01秒待つをいれないと、震えているようにみえないので注意です。

Shake2のほうは、y座標を変える値が「4」に設定されています。
大きい隕石のほうが、大きくふるえるようになっているんですね。

細かい設定ですが、こういった「細かい演出」の積み重ねによって
ゲームのクオリティは格段に良くなりますよ!

残りのライフ表示と演出

キャラクターの移動のスクリプトについては ブロックを分けているので少しわかりにくいですが
基本は以前書いた記事と同じです。
ちょっと難しいので、このキャラクターをバックパックに入れ値を変えて使ってもいいですし
移動部分だけオリジナルのスクリプトにしてみるのもいいですね。
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では、隕石との当たり判定をみてみましょう。
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「もしAsteroid(隕石)に触れたら」の部分が当たり判定ですね。

ここでライフの変数を1増やし、1減らしを繰り返していますね。
これは何をしているのでしょうか?

ライフのスクリプトを見てみましょう。
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ライフのコスチュームはこのようになっていて
コスチュームがずっと「Lives(ライフ)変数」に連動しています。

つまり、ライフ変数を+1、-1、+1、-1と変化させることで
コスチュームを変え、「点滅しているように見える」のです。

これも細かい演出のひとつですね。

ライフがすべて無くなったら「Fade(フェード)」のメッセージを送っています。

シーン切り替えのワザ、フェード

フェードを使うと、プレイしている人に「ゲームの区切り」を認識させやすくなります。
とくにゲームが始まるときにイキナリ画面が切り替わると
初めてプレイする人は、心の準備ができませんよね。 

フェードという演出は、「カッコよくみせる」という役割と
「プレイする人への心くばり」という役割をもっているといえます。

さて、フェードの使い方もとてもカンタンです!
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このように、真っ黒なスプライトを用意して
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 こんな感じで、幽霊の効果を100(透明の状態)にして
幽霊の効果をだんだんと下げていきます(だんだん黒くなる)
そのあと、表示したいシーンにメッセージを送って
また幽霊の効果を上げていきます(だんだん透明になる) 

これでフェードが完成です。
イージングをつけたり、色々なフェードの仕方もありますが
このシンプルなフェードで十分カッコいい演出になりますよ!

まとめ

今回は「演出」に焦点をあてて紹介してみましたがどうだったでしょうか?
「なんか自分のゲームって素人っぽいんだよなぁ」と思っている方は
ぜひ演出にこったゲームを作ってみて下さい。

普段なにげなくプレイしているゲームにも
このような演出がちりばめられていますので
ケータイのアプリや家庭用ゲーム機で、ゲームをプレイする際には
どんな演出がかくれているか?チェックしてみると
自分のゲーム作りの 参考になると思いますよ!
 
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